Ravel: Bolero
- Ryoko K.
- 2017年6月10日
- 読了時間: 2分
ここ1ヵ月くらい「ボレロ」をほぼ毎朝聴いています。
1日1回ボレロ(笑)。
たまにこうやって何かの曲をルーティンで聴いたりすることがよくあります。
元々バレエ用に作られた曲で、たしか有名なのはモーリス・ベジャール振付。
『選ばれたダンサーしか踊ることを許されないプログラム』と聞いたことがあったのですが、本当でしょうか?
何年か前に、スペイン国立バレエ団の演目にもあったので、観に行きました。
フラメンコとボレロ、とても贅沢な演目でした。
そして、やっぱり凄かった。
その昔、フィギュアスケートのペアが踊っていたのも、子供心に強く印象に残っています。
華美を排し、無駄なものを削ぎ落としていった究極のシンプルさ、そこから生まれる緊張感。
その中にある美に魅かれるのだと思います。
ボレロは曲自体は単調で、作曲したラヴェル本人も「つまらない!退屈な曲だ!」と言っていたとか。
ラヴェルは楽器の魔術師とでも言える存在で、ここまで多くの楽器を色鮮やかに配置した楽曲として、本人の意向はどうあれ、今もやっぱり人気の曲ですよね。
私の手元にあるのは2014年に亡くなったクラウディオ・アバドとロンドン交響楽団のCD。
ボストン留学時代に購入したCDです。
当時は大学の近くに大きなCDショップがあり、よくそこで多くの時間を過ごしていました。
クラシックの名盤はかなり安くなっていることも多く、本当に安い時には$3~4程度だったり!!

上に張りつけた動画の演奏は、申し訳ないけどひどく単調すぎて面白みがなく、また音も外れてたりして残念極まりないですが、もちろんアバドではそんなことはありません(笑)。
(ダンスがメインなので仕方ないですね)
クラシック音楽はそれこそ、指揮者やオケによって様々な演奏があり、聴く人それぞれの好みもあります。
私はそれほど演奏家や指揮者の聴き比べをしないのと、感覚的に好みかそうでないか程度にしか考えないので、詳しいことは言えないし、プロでもないので言いたくないというのが根本にあります。
それでもいくつか聞いたなかで、この演奏が自分の中で定番になっています。
軽妙洒脱で色彩豊か。
それが、これを聴くといつも思い浮かべる言葉です。
最後のクライマックスに向かって、ずっと聞き手の注意を引き続ける。
これって凄くないですか?
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