期待以上のPhantom!
- Ryoko K.
- 2018年12月14日
- 読了時間: 3分
人に読んでもらうことが大前提のブログで、こんな書き方もなんですが、感動が許容量を超えるとそれを言葉にするのが難しいのかもしれないなどと思っています。
でもそれじゃ身も蓋もないし、この感動を残しておくためにも、とりあえず思ったままを書こうと思います。

宝塚・雪組の『PHANTOM』千秋楽(宝塚大劇場)をライブ・ビューイングで観劇してきました。
結論を端的に言えば、予想していた通り、期待を微塵も裏切らない最高の舞台でした!
タイトルにつけた「期待以上」という言葉も実を言うと少し違って・・・と見終えてからずっと考えていたのですが、今分かりました。
『ずっと観てみたかった理想の舞台』そのものでした。
主演の望海さんと真彩さんの歌声を初めて聴いた瞬間の「この二人でファントムが観てみたい!!」という願いが叶ったのも、彼女たちがいつか演じてみたいと願っていた役で一緒に舞台に立っていらっしゃるのも、それを観れる私達も、凄い奇跡と幸せな巡り会わせなんだと思っています。
こんな言い方をしてしまうくらい、本当に素晴らしい舞台でした!
歌っている姿とその歌声を聴いているだけで、なぜか笑顔になってしまうくらい、輝いていた真彩さんのクリスティーヌ。しかも、望海さんをみつめる眼差しに尊敬と愛情がつまっているのが伝わってくる。(それって、真彩さんの望海さんへの気持ちそのものなのでは?)
包容力と温かさと奥深さが滲み出る彩風さんのキャリエール。
華やかで粋で伊達男な朝美さんのフィリップ。
そして圧倒的な歌声と存在感の望海さんのエリック(ファントム)。
彼女の音楽の中に、エリックの複雑な感情や悲しみ、切なさが溢れていて、胸が締めつけられるような感覚になりつつも、その歌声にうっとりとして、自分が思っている以上の強さで惹きつけられてしまいました。
生で聴いたら、こんなものではないんだろうな・・・とも。
「音楽に愛されている人」、望海さんてそんな人なのかもしれない気がしています。
もちろん、モーリー・イェストン氏の抒情的で繊細な音楽の力が絶大なのですが、それは素晴らしい歌手達によって、何倍にも増幅されるもの。
曲はそれを演奏する音楽家の力を得て、作曲家の意図よりも広がっていくものだと私は考えています。
望海さんが理想のファントムを歌ってくれるという期待も大きかったのですが、真彩さんのクリスティーヌは(過去の方達には申し訳ないけれど)「これでようやく歌姫と呼ぶのに相応しいクリスティーヌが聴ける!」と思ったりしたものでした。
今回の二人のお芝居と歌を観て、これまでは納得できなかった、ファントムの素顔を見たクリスティーヌの流れも理解できたし、その後の絶望する望海ファントムの叫びにも胸を打たれました。
なんの不安もなく、素晴らしい音楽を素晴らしい歌い手さん達の歌声で、心ゆくまで堪能させていただいた夢のような舞台でした。
特に後半の悲劇に向かう流れでは、エリックとキャリエールのデュエットあたりからもう涙が止まらず、化粧剥げるのなんか知ったことか!という状況でした(笑)。
あくまで個人的な見解ですが、私にとっては歴代のファントムの中で最高のファントムでした。
色々と書きたい気持ちはあるのですが、時間がないので、とりあえず今日はここまで。
そして、来月、幸運にも東京公演のチケットを手に入れることが出来たので、その時にまた改めて叫びたいと思います。
ライブ・ビューイングは正直、眼にはきつい環境のような気はしましたが、普通に舞台を観ている時には見えない役者さん達の小さな仕草や表情が映し出されているのが、とても嬉しかったです。
しかも、あの大きな画面で宝塚のダンスを観れたのは、貴重な体験でした。
生の舞台への期待が今から半端ないです!
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